ETERNAL CHILDREN ~永遠の子供達~
「…駄目だ…」
絞りだすような、かすれた声がもれる。
「俺とじゃ、子供はできない…」
「どうして? だって――」
「どうしてもだ!!」
マナの手を振り払うようにユウは離れた。
黙って床に落ちた衣服を身につけはじめる。
「ユウ? 怒ったの?」
無言で部屋を出ていこうとするユウに、マナは必死で呼びかけた。
「ねえ、待って。どうして怒ってるの? ちゃんと教えて、あたし悪いこと言ったの? 言ってくれなきゃ、わからないわ、ねえ、ユウ――!!」
泣きだすマナを、ユウは振り返った。
そして歩み寄り、抱きしめた。
「ごめん。マナ。泣かないで」
「だって、ユウが、怒ってるから――」
「違う。マナが悪いんじゃない。ごめん。俺が悪いんだ。こんなこと、するべきじゃなか
った――」
「それって、後悔してるってこと? あたしのこと、嫌いになったの?」
「違うよ。マナが好きだよ。ずっと好きだよ。死ぬまで変わらない。でも、やっぱり、こんなことするべきじゃなかったんだ……」
身体を離すと、ユウはそのまま部屋を出ていった。
後にはとり残されたマナが一人――