ETERNAL CHILDREN ~永遠の子供達~
「でも、ユカはもう、俺が憶えてるユカじゃなくなってた――おじいちゃんは、落ちた時か流される間に、頭を強く打ったんだろうって――それでも、子供みたいになって、俺を忘れても、まだ元気だったんだ。半年前までは」
半年前のある日、ユカは倒れたまま何日も意識不明のまま生死をさまよった。
そして、ようやく目を覚ました。
だが、それだけ。
目を覚ましたまま、彼女はもう誰も見なくなった。
誰の声も聞かなくなった。
永遠に失われたかけがえのない存在。
ユウにはわからなかった。
なぜ、こんなにも突然に、全てが自分から奪われなければならなかったのだろう。
全ての元凶は、シイナだ。
そう思うしかなかった。
憎むしかなかった。
でも、本当はもうそんなことはどうでもよかったのだ。
十三年かけて増した憎しみも、忘れられると思ったから。
マナが、彼女が傍にいてくれれば――