ETERNAL CHILDREN ~永遠の子供達~
彼女の中には、もう愛しか、なかった。
愛とともに生きることしか、できなかった。
そうだ。どんなになっても、生きることを望んだのだ。
どんな姿でもいい。
どんな人生でもいい。
こんなに絶望しかなくても。
それでも、生きていたい。
生きていてほしい。
そう思えるまで、ユカは何度涙を流したのだろう。
何度絶望し、それを越えてきたのだろう。
生きることさえできなかった命を、彼女はたくさん通り過ぎてきたのだ。
愛していると、告げることすらできなかったか弱く愛しい命達。
そんな中で、ようやく出会えた新しい命。
愛さないわけがない。
愛せないわけがない。
「…ユウ…」
愛しさに、胸がつまる。