ETERNAL CHILDREN ~永遠の子供達~

 ユウは動かない。
 マナはゆっくりと立ち上がり、ユウのそばへと近づいた。
 実際に行動することで確かめると、今度は疑問が浮かぶ。

 なぜ彼は、自分をここへ連れてきたのか。

「…ユウ…?」
 それでも、ユウはマナを見ようとはしなかった。
「俺はただ――」
 ためらうような低いユウの声が、マナの心に素直に届いた。
「あんたと、話をしたかったんだ――」
「ユウ…」
 ユウはとても淋しそうに見えた。
「ここには、あなたたちしかいないの?」
「ああ」
 では、無理もない。あんな奇妙な人物と二人だけなんて、自分になら耐えられない。
 ひとりよがりな解釈を、マナはした。そう考えると、彼女はユウが可哀相になった。
 
「ひとりだったの?」
「ああ」
「淋しかったの?」
「ああ――」


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