手を伸ばしても…





「李央ちゃん、


もうソロソロ


良いか?」


そう聞いてきたのは、


先ほども言った


お客の飯田 祐介さんだ


「良いですよ、


祐介さん。」


そして、あたしは


全身を無にして


お兄ちゃんの玲輝を


思い浮かべるだけ…



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