初恋-運命の恋人-
◆みっつの恋
「えっ!じゃぁサホの初恋ってカイ!?」
カイとの一件後、私はしっかり叔父さんに「行かない」と伝え、その後ホノカ達にカイの事を伝えた時の第一声がこれ。
「まぁ…」
因みにお母さんの事はホノカやクルミには言ってない。
余計な心配はかけたくないから…
「それじゃぁ付き合ってるの?」
「…どうなんだろ」
そう言えば私達の関係って?
告白もされてないし、してない。曖昧なままで終わってる。
「そこはハッキリしなさいよ!」
「うーん…」
「サホは好きなの?カイくんの事」
好きか嫌いかと言われれば好き。でもそれがlikeかloveかはハッキリしない。
「サホがハッキリしないでどうする!」
「……うん…」
「でもいいなぁ…」
クルミが教室の窓から空を見上げて言う。
「何が?」
「だって両想いじゃん、それ」
両想い?私とカイが?
「私はさ、恋とか、出来ないし…」