初恋-運命の恋人-
「サホ~」
帰りの準備が終わり、鞄を持つと、ヒナノが茶髪くんを連れてやってきた。
「紹介しまっす!さっき友達になった隣の席の板野拓斗(イタノ タクト)」
「ちわっ!タクって呼んでなサホちゃん」
タクトくんは人懐っこい元気な笑顔でウィンクを決めた。
「こちらこそ、よろしくねタクくん」
「呼び捨てで良いって、ってカイとツーくんもここだったのかよ!」
「今更だな。俺は泰楽翼(タイラク ツバサ)よろしくな」
さっきのブラウンの髪をした男の子が自己紹介してくれた。
「呼び方は好きなように読んで」
ツバサくんは爽やかな王子様スマイルで私達に微笑んだ。