初恋-運命の恋人-
カランカラン―…
「いらっしゃいませ…ってヒナノ!?あんた学校は?」
「んー、サボリ?」
やってきたのはヒナノのお姉さん、ミコトさん家族が経営している喫茶店。
私達は小学校の頃から何かあるたびに此処へきていた。
「まったく…サホちゃんも久しぶりね。そちらはお友達?」
「はい。いきなり大勢で押しかけてしまいすみません…」
ツーくんがミコトさんに代表して挨拶をした。
「いいのよ。それじゃぁ今日は奢ってあげるから座ってなさい」
「やった!お姉ちゃん大好き!」
そして6人が座れるように、この店一番の大きいテーブルへ移動した。
「私サボるの初めて…」
「うっそ!それ人生の半分そんしてるよ」
「普通はサボんないの」
軽くヒナノに説教していると、ミコトさんが全員分のミルクティーを持ってきてくれた。