誘拐犯は…神様だったのです!




そんな変な気持ちに襲われ無意識に紫音さんを睨むと彼も横目で私をみる



「私に…何か言いたいことでも」


「いえ…別に」


「なら、不細工な顔をするな」


「……っ」


ぶ、不細工で結構!そんな私を花嫁にしたくせに!


な、なんなのよ…本当にっ


失礼な言葉に頬を膨らませると、フッと鼻で笑う音がすると同時にプニッと頬に指が当たる


「…え?」


「リスみたいだ」


プニッ、プニッと少し笑いながら何度も突っついてくる紫音さん


な、何をするの?突然の行動にドキッと胸が高鳴ると同時に頬が微かに痛い



「ちょっ…紫音さん!い、痛いですからっ」


「仕方がない、そんな顔をした君が悪い」


な、なんで私が悪いの?そうさせたのは紫音さんなのにっ


「わ、わかりましたっ…もうしないですから…や、やめて下さい…」


突っついてくる手を振り払うも、それに負けじと触ってくる



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