誘拐犯は…神様だったのです!
「きゃー!う、嬉しいわ!」
「…へ?」
「私にも、ついに!娘が出来たのね!」
「む、むす…め?」
え…まさか、まさかこの女の人って…
「お、お母様…ですか?」
「えぇ」
えーっ!う、うそ!?
この人がお母様?ありえない、だってお母様って割には若すぎる…
何歳で産んだんだ!って疑いたくなるような容姿に言葉を失うと、クスッと笑い彼女はドレスの裾を持ち上げ優雅に私に頭を下げる
「ふふ、驚かせてごめんなさい。改めて自己紹介を。初めまして、紫音の母のモノです」
「………あ」
「これからよろしくね?凜さん」
「………」
そう言い、混乱する私をよそおい
銀色に輝く綺麗な指輪をつけた手を差し出してくる
・