誘拐犯は…神様だったのです!
母親らしい、優しい瞳だ
「……」
私のおばちゃんと同じ…泣いてる私を優しく慰めてくれる時の瞳
なんか…そんな風に喜んでくれてるお母様をみると、胸が痛くて
つい、黙っているとお母様は紅茶を飲み、背筋を伸ばしゴホンとわざとらしく咳払いをする
「でも、そんな心配は余計なお世話だったみたい。紫音は凜さんって言う素敵な人を見つけたんだもの」
「………」
「ね、凜さん?」
「は…い?」
「紫音とずっと時を共にするのは辛かったり幸せなことは沢山あるかもしれない、だけど紫音はきっと貴女を大事にしてくれるわ」
「……」
「だから、紫音のことよろしくね?」
……お母様
真剣に離すお母様から伝わる暖かい思い
紫音さんのお母様は、私が偽装だと知らない。それなのに、それを信じてこんなに暖かい言葉をくれる
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