誘拐犯は…神様だったのです!
どうしよう…やっぱりこんな嘘…いいのかな
お母様の気持ちが痛く、チラリと紫音さんをみると彼は小さく首をふる
「……」
ダメって、ことなんだろう…そうだよね…そんなことしたら大変だ…
それに、今…嘘だって告白したらお母様…きっと悲しむだろう。こんなに喜んでくれるんだし…嘘を突き通すしかない
「…」
言いたい気持ちをぐっと噛みしめ、そのままお母様を見る
「お母様…」
「ん?なぁに?」
「えっと、まだ花嫁になって日は浅いですけど…私…頑張ります」
ギュと手を握り言うと、お母様はニコリと満足したように笑う
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