誘拐犯は…神様だったのです!
床は思った以上に固く寒くなかなか寝付けなかったのに、いつの間に寝たんだろうか
「……ん?」
あれ、でも待って。床で寝た記憶があるのに…なんで私はベッドにいたんだろう
まさか…寝ぼけて私からベッドに入ったとか?
「…いやぁ」
そんな、まさか。
あ…でも、むかし1人で部屋で寝ていて起きたらおばあちゃんのベッドにいたことが過去に何回かあった
大人になってから、そんなことなかったのに…
それか、紫音さんが運んでくれたとか?
「…はは、まさかね」
それはないか…
だって、昨日彼の親切を思い切り拒否した時…物凄く顔が怒ってたもん
そんなことまで、してくれるはずはない
「………はぁっ」
事実は分からないけど…と、とにかく…今はそんなことより、いつまでもこの部屋にいるわけにはいかない
もし、紫音さんが帰ってきたら気まずい。昨日のことが事だから
「…よし」
そう思い額がまだ少し痛いもの、それをぐっと我慢してベッドの布団を綺麗に直し私は部屋を後にした
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