誘拐犯は…神様だったのです!




―――――…
―――…



数十分後


「…あれ」


紫音さんの部屋を出て、なんとなく右に曲がった私はそれから真っ直ぐ屋敷内を歩いていた


昨日の夜とは違い、明るく屋敷内がよく見える



そのおかげで、なんとなく迷いながらも見覚えのある場所まで着いてやっと自分の部屋の前に来たのはいいが…





「ドアが…開かない」



そう、部屋のドアがびくともしないのだ


扉は間違いなくここなのに…もしかして、ツヴァイさん…あの後、鍵を閉めちゃったのかな…


まぁ、あんなこと言ったわけだし部屋に鍵を掛けてもおかしくないけど…困った


「…………」


紫音さんの部屋を出て取り敢えず部屋に戻りツヴァイさんと合流して


昨日のことの謝罪や紫音さんと話がついたことを言おうと思ったのに…


予想外のことに私は頭を悩ませていた




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