誘拐犯は…神様だったのです!
私が知らない"何か"がそこにある
フウさんの言葉やトールさんが言おうとしたこと…
そこには、悲しくて…切ない…そんな歴史が…
「………」
あまりにもの出来事に、気分が切なくなり無意識にため息をはくと
トールさんはもどかしそうに数回髪の毛を書き上げる
「ま、まぁ…俺も悪かった」
「…え?」
「元々は、おれがあんな話をしなければ良かったんだ」
「…?」
「まぁ、確かに紫音様が話してないのを俺が言うのは間違ってたしな」
頭を下げ、謝るトールさん
「ちょ、トールさん…」
「い、いいですよ!大丈夫ですから!」
頭を下げられるのは、好きじゃない。だって、トールさん悪いことはしてないんだもん
彼の肩を触り、そう言うと少しホッとした顔の彼と出会う
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