誘拐犯は…神様だったのです!
あ、良かった…あんな顔はトールさんに似合わない
「それより、そろそろアレ覚えますね」
胸元から用紙を出すと、トールさんは"あぁ"と頷く
「早く覚えないと、紫音さんに悪いですし」
「そうか…」
「…はい」
頷き、また仰向けになりながら私は用紙を見つめトールさんは私の横で景色を眺めてる
「………」
「……………」
その時の私たちは、目の前のものなんて本当は見ていなかった―…
私は、フウさんの言葉
そして、トールさんは紫音さんのことを考え
長い長い時間を過ごしていった――……
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