誘拐犯は…神様だったのです!




私も聞いてびっくりしたけれど、林檎と葡萄は名前すら存在しないものだった


前にツヴァイさんに食べたい物を聞かれた時にそれを知りびっくりしたことをお母様に話すと興味津々だったのを覚えてる



「真っ赤な見た目に、切ると黄色で真ん中は密が詰まってるだなんて…絶対に美味しいに決まってるわ!」


「ふふ!はい、赤いだけじゃなく、青いのもあるんですよ」


「え?!青いの?」



目を見開き、何やら頭の中で想像したのかだんだんと眉間にシワがよる


「それは…見てみたいわ…でも青いのはちょっと…ね?ツヴァイ、トール?」



私の背後にいるトールさんと自らの隣りのツヴァイさんをみるとツヴァイさんとトールさんは苦笑いを浮かべる



「モノ様、青いと言うのは黄緑色のような物ですよ」


「え?そうなの!?ツヴァイ!」


「はい」


「あら…不思議な例えね。ますます興味が沸くわ」



何回も頷き納得するお母様に笑みがこぼれる


< 204 / 616 >

この作品をシェア

pagetop