誘拐犯は…神様だったのです!
このまま、来なくてもいい
なんて思っているとお母様は目を細めツヴァイさんを見上げる
「でも、本当に紫音はいつ帰って来るの?ツヴァイ」
「そうですね…たまに帰ってはきますが、なかなか顔を出す余裕が今はないみたいです」
「そうなの、寂しいでしょ?凜さん?」
「え?あ、あぁ…はい」
寂しくはない、絶対に…一人の部屋はとても楽
「そうよね…私も若かった時は寂しくて…なかなか眠れなかったわ」
「は…い」
「ツヴァイも、次に紫音が帰って来たら少しでも凜さんに顔を見せるように言ってあげて?新婚なんだから、そうゆう事は大事なんだから」
「はい、伝えときます」
「えぇ、さて!そろそろ紫音の話はおいといて、もっと人間界について教えてちょうだい」
「あ、はい」
それから、数時間
私はお母様に付き合い、人間界の観光名所や食べ物について沢山話し合った――…
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