誘拐犯は…神様だったのです!



紫音さんの呼吸音や私の胸のドキドキは静かな部屋に響いてしまうんじゃないか


そう不安になるくらい鼓動が激しい



それに、なんでもすると言ったからって紫音さんが、膝枕だなんて…そうゆうこと、絶対にしなそうなのに…


思わぬギャップだ



そんな事を考えると、紫音さんは目を細めその視線をある棚の上に向ける


「ところで…凜」


「ん?…あ、は、い?」


「あの棚の上の花…誰から貰ったんだ?」


棚の上の花…?


「あぁ、あれは…」


って、グレンさんなんて言ったらまずいよね?グレンとは誰だ!とか言われたら面倒だし…


「えーと…ツヴァイさんですよ」


「…ツヴァイが?」

「はい」


貰ったのは、ツヴァイさんと言うのは間違ってないし



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