誘拐犯は…神様だったのです!
「…ただいまー」
家に到着して、すぐに玄関の電気をつけ
少し乱暴に靴を脱ぎ上着を脱ぎながらいつも通りリビングのある場所にむかった
ガチャ―…
リビングの電気もつけ、真っ直ぐおばあちゃんの写真に向かう
「おばあちゃん!ただいまー!今日は遅くなっちゃった」
変わらず、おばあちゃんの笑顔の写真に頬が緩みネックレスを外し写真の前に置き、手を合わそうとした時
「………ん?」
ふと、足元に何かが落ちていた
「え…なに?」
しゃがみこみ、それを手にする
これって…私の本?
私の手には、今朝仕事に行く前まで読んでいた小説があった
「なんで、ここに?」
確か、リビングのテーブルの上に置いたのに?
テーブルを見れば本などなく、あるのはテレビとエアコンのリモコンにティッシュペーパーの箱だけ
「…おかしいなぁ」
わたし、この台に置いて、いつの間にか落ちちゃったのかな
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