誘拐犯は…神様だったのです!
「…ふう」
でも、何処かに行くなら声を掛けてくれてもいいのにな
てか、傷は大丈夫だろうか…昨日は具合が悪そうだったから少し心配
包帯もかえたほうがいいし…でも、いつも通りトールさんが迎えに来て私がいなかったら騒ぎになるだろう
だからと言って、ここにいるのも心配。
「……うーん」
まぁ、だいたいトールさんは決まった時間にやってくるはず、だから来るまでにこの部屋に帰ってくればいいよね?
もし、バレたら散歩だと言い張れば、怒られるけどなんとかなるだろう
「うん…そうしよう」
そう思い、乱れた髪を整え適当に服を着替え包帯を隠すよう持ち
キィ――…
と、言う音を立てドアを開ける
「…………」
右も左もトールさんの姿はない
よし!これなら行ける!無意識にニヤリと口元が緩み部屋を出ようとした時だった
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