誘拐犯は…神様だったのです!
「おはようございます、凜様」
「え?」
どこからともなく声が響き、ドクンッと胸がなる―…
ま、まさか…もうバレたの!?
「ご、ごめんなさい!ただ、トールさんまだかなぁ…って、思って!見てただけでっ!」
バッと勢いよく頭を下げそう言うと、目の前にはいつもの黄土色とは違い白い服
あ、あれ…トールさんじゃない?でも待って…この服って…
「………?」
ゴクと息を飲み、ゆっくりと顔をあげると…
「………あ」
「……」
目の前には、目をパチパチさせ私を怪訝そうな瞳で見つめるフウさんがいた
ふ、フウさん?!
「え…なんで、フウさんが…」
フウさんは私のお付きと言う立場らしいけど、あの日以来…私達は会っていなかった
あんなに私が嫌い見たいな雰囲気をプンプンさせてたのに…
なのに、なんでこんなところに…
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