誘拐犯は…神様だったのです!
もしや、また文句でもあるの?
フウさんには会ってないんだから、身に覚えはない…
「…っ」
ゴクンと息を飲み、目の前にいるフウさんに警戒しながら、紫音さんの為に持ち出した包帯を隠すとフワッと彼は私に微笑む
「そのように警戒しないで下さい、以前は大変失礼を致しました」
「………え?」
優しい笑顔、誰から見てもこの間の怖い顔ではなく優しい微笑みに唖然としてしまう
トールさんが前に言っていた通り、これがフウさんの多重人格と言うものなの?
そう思うと、フウさんは一歩下がり軽く頭を下げる
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