誘拐犯は…神様だったのです!
「さて、そのような話はまた後にして凜様の朝食の準備が終わりましたので、お迎えに来ました」
「…お迎え?」
お迎えって、フウさんが?
「え…トールさんは?」
「彼は、任務の為朝方外出しました」
「任務に?」
そうなんだ。トールさんと出会ってからいつも迎えに来てくれたから、なんだか寂しいな
「……」
そう思い、視線を落とすとフウさんは私の顔を覗きこむ
「私では、不服ですか?」
「へ?」
「いえ、前回の悪態のせいか…凜様の表情があまりよくないので」
「………」
あ…いや、そうではないんだけど、半分はあたってる
でも、はっきりと言えるわけがなく…
「そんなことありません!さ、さぁ…行きましょう!」
バッタンと部屋のドアをしめると、フウさんは微笑みながら頷き歩きだし
私はそれに続くように歩きだそうとすると"あ!"と突然、フウさんが声をあげる
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