誘拐犯は…神様だったのです!
いや、でもそんなはずはない
確かに置いた記憶があるのに…
「…」
ドクンと心臓がイヤな音を立てる。まさか、誰が入った?
周りを見渡すもの荒らされたような形跡はない。
それに鍵もしてあった。この部屋はおばあちゃんと二人だけだから
セキュリティだけはいい所を選んだ。だから、それは…ない…よね?
警戒するように360度見渡しても気配はない。
「………」
そうだ…そうだよ。いつもテーブルに置いているから、そーゆう意識があったのかもしれない
「ま、いっか…」
特に気にする必要もないよね?
と、言うより…なんか怖くてそれ以上考えたくない
そう思い、頭で浮かんだイヤな想像を振り払い本をおばあちゃんの写真の横に置きお風呂に向かおうと
踵を返した時だった―…
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