誘拐犯は…神様だったのです!
「モノ様やツヴァイさんは例外にしても屋敷内の奴らも反対と賛成で別れてる」
「………」
「だが、肝心のアイツはそれを知らないで生活してる。何もなく平和で過ごせてるのは裏で紫音様が手を出すなと念を教えるからだ」
肩に置いていた手をはなし、トールは腕を組む
「反対派の皆は、被害者である紫音様の幸せを願ってる。だから、手を出すなと念を押す…それはあの花嫁に本気だと思い手を出さない」
「………」
「オーディン、お前…必死で感情を押さえてる部下を差し置いて、凜様に向かって殺気ばかり放ってるんじゃねぇよ」
「………」
「いつか、紫音様にやられるぞ」
そういい、トールがオーディンを睨むと
何がおかしいのか、フッと鼻で笑うと、オーディンは髪の毛をかきあげニヤリと笑う
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