誘拐犯は…神様だったのです!
「トール、それは私に対する"嫌がらせ"か?」
「は?」
頭にハテナを浮かべるトールさん
「ど、どうゆう意味だよ。それ」
「決まってる、どこかの花嫁様のせいで、私は"クビ"だ」
「……うっ」
「え?凜様のせいで?」
「それ以外、誰がいる」
冷たくいい放つと、フウさんは私が持っていた花瓶を取り上げる
「え?ふ、フウさん…」
な、なにを…するの?
なんだか嫌な予感がするとフウさんはそれをトールさんに強引に押し付ける
「ちょっ!オーディン!」
「それを戻して、早急に表にこい」
「は?表って…どこか行くのか?」
「"羽流集(パルシュ)"」
「…?」
羽流集?
「ぱるっ…え、まさか…紫音様が?」
「紫音様が言わなければ、私があの場所に人間を連れていくと思うか?」
フッと鼻で笑い、馬鹿にしたように私をみるとあからさまにすぐに視線を反らす
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