誘拐犯は…神様だったのです!



「…う」


「それは、確かにそうだけどよ…」


「まぁ、そんな話はいい。それより早くそれを置いて表にこい」


「あ、あぁ…分かったよ…じゃあ、後でな」


トールさんはそう呟き、踵を返し部屋に向かって走っていく



「……」



そんな姿を数秒立ち止まったまま見ていると、フウさんは腕を離し私の方を振り向く



「……?」


掴まれた場所が少し痛く、さりげなく座するとフウさんはワザとらしく微笑む


「………え?」

な、なに?

怪しい笑いに、息を飲むとフウさんが私に手を差し出す



「さて、では今から羽流集に向かいますので…まずは服を脱いでもらえますか?」


「………」


…え?

服を…脱いでもらえますか?


服を脱いでもらえますか?


服を………って…



「は、はいっ?!」


「…………」


慌ててフウさんから離れる



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