誘拐犯は…神様だったのです!
フウさんを見れば反抗すると思ってなかったのか少し驚いたような表情
そんな彼を見ると、カァッと一気に顔が赤く熱をおびる
しまった、ついイラッとして変な事を…っ
もう、私の馬鹿っ!
フウさんに何て事を言うの!前に紫音さんにも同じことを言われたせいかムキになってしまった
「と、とにかく…ぬ、脱ぎますから…」
明らかに声が震えてしまう
そして、フウさんの顔を見ることが出来なく背中を向け羽織りを脱いでフウさんに押し付けると無言のままそれを受けとる
「か、返しましたから!これでいいんですよね…!」
「………」
私から羽織りを受けとるもいまだに驚いた顔をするフウさん
あー…もう、いつもみたいに馬鹿にしたように笑えばいいのに…
この空気たえられない…
「わたし、1人で表に行きますから…それじゃあ…」
早く表にいきトールさんと合流してこの空気をなんとかしたい
そんな思いで、私はフウさんに頭をさげいまだに熱をおびる頬を抑えながら屋敷の表出口に1人で向かった――……
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