誘拐犯は…神様だったのです!





――――――…
―――…


三人に、そんなことがあったと同時刻…屋敷内のある部屋に二人の男がいた―…












「では、それが終わったら次はこれになりますので目を通しておいて下さい、紫音様」


「…………」


ドサッと沢山の資料らしき紙の山を机におくとそれを見た紫音はチラリと見ただけで特に何も言わず再び手に持っていた用紙を眺める



「しかし、夜会のこともそうですが…この時期になりますと任務の量が格段に増えますね」



「…あぁ」

「お疲れではないですか?」


「気にしなくていい。大丈夫だ」


そう言うと、ツヴァイは安心したように微笑む


「そうですか、なら良かったです」



テーブルの上に目を通したらしき資料が無造作に置かれていて、それを素早く整えると"あ!"と何かを思いだしたように声をあげる


「そう言えば、凜様達の姿が先ほどから見えないんですが…ご存知ですか?」



ツヴァイが紫音を見ると、紫音もゆっくり顔をあげツヴァイをみる



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