誘拐犯は…神様だったのです!
それは、ここにいるのは危険だだから…そんなの私だって感じる
だって、私を庇うフウさんを見つめる彼らは、さっき以上に怒りで満ちてる
私がいなくなったら…その後に起こる事はなんとなく想像できる
だから、それが不安で動かないでいるとハヤブサが私の服をくわえ力強く羽ばたきながら引っ張られてしまう
「…あ、ちょっ」
で、でも…フウさんを一人にするのは…!
「ふ、フウさん!」
「……」
引っ張られながらフウさんの名前を呼んでも全く振り向いてくれない
そんな…!
「ふ、フウさんも行きましょう!フウさんを一人にするなんて出来ません!」
必死にそう叫んでも、思いのほか力強いハヤブサに抵抗出来なくパルシュから離れていく
フウさん…!
いくらフウさんが強くとも彼らは5人以上いたんだ
一人と五人じゃあ、戦略に差がありすぎる
「フウさん!」
そんな私の言葉はフウさんに届いてないのか、無視をしているのか
フウさんが振り向くことはなく、私はハヤブサに引かれパルシュを後にした
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