誘拐犯は…神様だったのです!
バサッ―…
……!
「………?」
突然、ハヤブサが首を長く伸ばし周りをキョロキョロと見渡す
「……え?」
何かを見つけたのだろうか、キョロキョロした後はただ一点をずっと見つめるとそれをみた小鳥達は、軽く頷いてどこかに飛び去っていく
あ…っ、どこに行くの?
はっきりしない意識で小鳥達がいなくなった方向を見ていると
ハヤブサは羽を数回羽ばたかせ私の服をまた加えると力強く引っ張る
「…ちょ」
まさか、彼らが来たの?そ、そんな…
もう体力もない、目を開けてるのが精一杯なのに…
「わかっ……た」
ぐっと唇を噛み締め、残された力を振り絞り立ち上がるとハヤブサは見つめていた方向と反対方向に引っ張って行き
私はぼんやりする視界とふらつく足取りで大地を歩く
「はぁっ…はぁっ」
く、苦しい……引かれながら再び額を触るとまた熱くなってる
あ…やっぱり…もう、ダメだ…
ドサッ―…
クラッと目眩が私を襲い、それと同時に身体が崩れ落ち膝から地面に座り込む
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