誘拐犯は…神様だったのです!




そう、おばあちゃんの手は冷たいけど暖かいんだ


だって、おばあちゃんの気持ちが伝わるから…だからおばあちゃんの手冷たいのに暖かい



『…おばあちゃん…?』


『ん?どうしたの?』


『おばあちゃんのお手て…大好き』


『…そう。凜が好きなら嬉しいわ』


『…へへ』


おばあちゃんといると、不思議と熱があって体調が悪くても幸せだった


笑顔がたえなかった…不安だけど…おばあちゃんが"大丈夫"と言い傍にいてくれたら…大丈夫って思えた




『ほら…もうそろそろ寝なさい』


『え…えぇー…っ』


『だーめ!一眠りしたら、またお粥作ってあげるから』


『え!お粥?…鶏肉のあれがいい!』


『はいはい。凜は鶏肉のお粥が大好きね』


『……んっ』




そして風をひいたり、体調を崩した時におばあちゃんが作ってくれる秘伝のお粥が大好きだった



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