誘拐犯は…神様だったのです!
おばあちゃん…っ
「……っ」
歪む視界に写る人影…
あぁ…なんだ、おばあちゃんじゃん…
「おばあちゃんっ」
おばあちゃんが来てくれたんだ…そう思い、つい嬉しくてその手に少し触ると…
「………ん」
…あ、れ…?何か頭を過る違和感…
あれ、違う…?その手…おばあちゃんじゃない
優しくて、暖かいけど…これは、おばあちゃんじゃない。似てるけど、何処か違う…
「………」
この手は―――……
「…紫音、さん…?」
ぼんやりしていた視界がはっきりとし、私の瞳にはフワリと優しく笑う紫音さんが写った
「…やっと起きたか。随分とうなされていた」
「………え?」
「もう、丸二日」
丸二日?
言われてる意味が理解出来なく、頭にハテナを浮かべながら周りを見渡すと…
外は真っ暗で、私は紫音さんの部屋のベッドに寝ていて…その脇に紫音さんは座っていることが理解出来た
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