誘拐犯は…神様だったのです!
「現に、植物を増やそうとしてる人間、汚れた川のゴミを広い綺麗する人間、そしてどんな動物でも同じ命として接する人間はいると言うことを風神は知っている」
「…なら」
なら、どうして、そこまで嫌いなの?
「分かっているから、嫌いなんだ」
「…え?」
どうゆう意味?いまいち分からない…
「そうだな、なんと言うべきか…」
"うーん"と唸りながら耳たぶの手で顎を触る
「アイツは優しい男だ。だから、どちらの思いを知るからこそ…苦しみ、迷ってる」
「………」
「現に…私の叔母が生きてる頃までは人間を嫌いではなかった」
「え…そう、なんですか…?」
「あぁ、だが…私のせいで、今の風神は人間を本気で嫌うようになってしまった」
視線をまた外の月にむけ、切なそうに目を細める
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