誘拐犯は…神様だったのです!
紫音さんの、せい?
「……あ」
そうだ、確か…フウさんや彼らは紫音さんのことを…
「…被害者…」
「……」
「フウさん達が言ってました…紫音さんのせいってその被害者って言葉と繋がりがあるんですか?」
少し身体を起こすと、紫音さんはフッと鼻で笑い私の瞳を見つめる
「…あぁ」
「やっ…ぱり。でも、それ…って、なんで…被害者なんですか?」
「…………」
紫音さんがなんの被害者なんだろう
そんな当たり前に浮かぶ質問に紫音さんは、私から視線を外し何かを思ったのか立ち上がりテーブルにある水と何かを持ち再び座る
「その話はもう終わりだ。それより、まだ熱がある。だから薬を飲んで早く寝るといい」
「…え」
ちょ、そんな…!き、気になるよ!
「し、紫音さん…ここまで話しておいてずるいですよ!」
「ほら、早く飲むんだ」
「紫音さんっ!」
「………」
プクと少し頬を膨らませ、彼を睨むと目を細め私をみる
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