誘拐犯は…神様だったのです!
最初に感じた苦味なんて今はない
いや、それより…
「う…んん…っ」
絡み合う私と紫音さんの熱に、頭が真っ白になっちゃう
こんな大人のキス…知らない。
触れるだけとは違い、紫音さんを近く感じて…息だってくるしいのに…気持ちって感じてる
「…んっ」
ギュと紫音さんの背中の服を握ると、そのままドサッと音を立てベッドにた折れ込む
「…ふ…う…っ」
それでも尚、続く熱いキスにとろんと意識が飛びそうになると―…
「ん…はぁっ」
不意に唇が離れ、お互いに息を乱したままゴツンと額が合わさる
「はぁっ…っ…」
濡れてしまった唇を紫音さんの指が丁寧に移動し厭らしくなで回す
うっ…そんな仕草に、今までのキスもあり、ボッと一気に顔が真っ赤になってしまい
「……」
それをみた紫音さんはクスリと笑う
「ほら、口移しって手がある」
「…~っ」
「残念、正解しないから教えない」
ペロッと舌を出し、私を押し倒してる体勢からドサッとベッドに寝転がり大きなため息をはく
「………っ」
よ、余裕すぎる
赤くなる私とは違い、相変わらずのポーカーフェイスに悔しくなり黙ったまま彼に背中を向けると
彼の腕がのび、私を抱き締める
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