誘拐犯は…神様だったのです!




「…あ」


触られたるだけで、不思議と胸が落ち着く紫音さんの手―…


暖かいけど、冷たく気持ち手に視線を下げる



「…良かった」


「……え?」

「熱が下がって。ここに連れてきた時は…もうダメかと思った。人間は身体が弱すぎる。看病など初めてした」


「…あ…あ…と」



心配してくれたんだよね?それに多分…紫音さんってば私をずっと看病してくれたんだと思う


だって、昨日目を覚ました時にツヴァイさんやトールさんを呼ばなかったし…


それに、なんだか落ち着いていたから



「あの、本当にありがとうございました…」


「………」


「おかけで、身体も軽くて…スッキリしてます」


「…そうか」


ニコリと笑う私に紫音さんも優しく微笑み頭にあった手を離す



あ…そうだ…せっかく看病してくれたんだし


なにかお礼とかしたい



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