誘拐犯は…神様だったのです!
―――――……
――――…
それと時同じ時間
カーテンの仕切られたことにより、真っ暗になっている部屋に傷だらけのオーディン
そしてその男のよこに腕を組ながら立つトールがいた
「…凜様、すっかり体調がよくなったみたいだぞ」
「………」
目を細めどこか遠くを見つめるオーディンにそう言うと彼は"そうか"と口を開く
「あぁ…熱も下がったと紫音様が言っていた」
「………」
トールがそう言うと、オーディンはゴロンと寝返りをうちトールに背中を向ける
「………」
はだけたオーディンの背中には痛々しいくらいの傷にトールは視線を反らし口を開く
「お前、なんでだよ」
「なにが…」
「凜様のこと、嫌いだったんなら、なんで身をはってまで守った。ただ紫音様の花嫁だからか?」
「………」
その質問にオーディンは口を開かない
・