誘拐犯は…神様だったのです!




「紫音様をあんな風にした人間が嫌いなはずなのに、この胸少しずつ生まれてる感情が……私は怖い」


「………」


まるで子供みたいに震えるオーディンにトールは肩を触り口をひらく



「オーディン、お前は馬鹿だな…」



「…………」



「馬鹿過ぎる」



「…………」


「本当に…馬鹿だ」








そんな切なそうなトールさんの言葉は静かな部屋に消えていった―…



















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