誘拐犯は…神様だったのです!





「…あ」


あれ?紫音さんじゃない…?どうして、トールさんが?



トールさんとは私が熱が下がった日の夜に会ったきりあってなかった



理由は…そう、フウさんの看病をしたいからと言う理由でしばらくの間



私から離れると言いに来た…それから一切会ってないのに…どうして…いきなり?



「……あ」


ま、まさか!フウさんに何かあったの?!


イヤな予感が脳内を過り、ガタンと椅子から立ち上がるとトールさんは私の考えが分かったのか慌て私に近づく




「い、いや!ち、違う!凜様の考えてることじゃない!」


「……え?」


「いや、だから…今日は初めての夜会だろ?だから、ついて行こうと思って」


「………へ?」


トールさんが?一緒に?それは、嬉しいけど…


「でも、フウさんは…大丈夫なんですか?」



いまだに会うことが出来ないフウさん。フウさんの看病はトールさんがしてるみたいだけど


私は彼の怪我の具合が分からない。でも、トールさんが付きっきりで看病をしてると言うことは相当悪いんだろうに…


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