誘拐犯は…神様だったのです!
た、確かに笑われてもおかしくないことをしたけど!
そんなに爆笑するようなこと?
「だ…だいたい、トールさんがいけないんですから!」
「はっ!…なんで俺が!」
「だ、だって…教えてくれないから…」
「あー…いや、だから…お前は分からなくていいんだよ、鈍感なんだから」
「鈍感じゃないです!」
「は?お前、どの口でそんな事言ってんだよ!」
「み、見れば分かるじゃないですか!この口ですよ!」
そう言い、私自身の唇を指すとトールさんは床に下敷きになったまま冷めた目で私をみる
「へぇ、それは可哀想だ。その口は一生治らない」
「………~っ」
と、トールさんってば!
「も、もう!だいたいトールさんだって、口が悪いんですから、悪い口をしてるじゃないですか!?」
「は?お前に言われたくねぇから!」
「そんなの私だ」
ガチャ―――…
「「!?」」
"私だって言われたくない"そう言おうとすると、同時に部屋のドアがあき
二人してドアの先をみると―…
「………あ」
「あ……紫音さん…」
そこには、私とトールさんの格好を奇妙な目で見つめる紫音さんがいた
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