誘拐犯は…神様だったのです!




背後の会場では相変わらずダンスや会話楽しむ神様達




そして、会場から漏れる素敵な音楽に耳を傾けながら、ただその風の気持ちよさを感じていると



紫音さんは、静かに口を開く



「…凜」


「ん?…あ、はい…なんですか?」


バルコニーには私と紫音さんしかいないせいか、彼の声は鮮明に聞こえ


振り向きながら、首を傾げると紫音さんも振り向き視線が絡む



「…好き…なんだ」


「………え?」



好き?


その言葉にドキッと胸がなり、激しさがましていく


ちょ、紫音さんってば何をいきなりっ


好き…だ、なんて…顔が赤くなり、紫音さんから顔を反らす


「あ、あの…わたし…いきなり…そ、そんなことを言われても…」



ど、どうしたらいいか…分からない


自分の頬を触り、激しくなる鼓動を抑えようと胸を抑えると―…






< 420 / 616 >

この作品をシェア

pagetop