誘拐犯は…神様だったのです!
――――――…
――――…
『全く…なにも意識をなくさせる必要はなかったのでは?』
凜が倒れた後、その身体が床に叩きつけられる前にツヴァイが支え
その光景をみながら、紫音は腕を組む
『そうしなければ、彼女は大人しくならない』
『それはそうですが…少々可哀想です』
『…………』
ツヴァイの言葉に何も言わず、紫音は黙ったまま
『ですが、紫音様』
『………』
『本当に彼女を花嫁にして良かったのですか?』
『仕方ないからな』
『それは、そうですが…先代とモノ様はびっくりされるでしょう』
笑いながら、言うツヴァイに紫音は睨むように彼をみる。
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