誘拐犯は…神様だったのです!






「…………あ」



私の視線には、銀色の鎖骨くらいまである銀色の髪の毛


そして青い瞳をしていて前髪で左目だけを隠している小さな子供がいた



4、5歳くらいの見た目で男の子だろうか…



濃いブルーの着物を着ていて青い瞳には今にもあふれそうなほどの涙をためている



だ、だれ……?



「え、…えっと…」


見たことのない子供に、どうしたらいいか分からなく、ただ見つめていると…



「は、はぐれ…ちゃっ…たよぉ…」


「……え?」


可愛らしいけれど、男らしい声が響きグスッと強く鼻をすする



はずれたって…まさか…



「お母さんと、はぐれちゃったの?」



しゃがみこみ、男の子と視線を合わせそう言うと、勢いよく首を左右にふる




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