誘拐犯は…神様だったのです!



「深界の…王様?」


そう、私がいまいる…この世界の王様だ―…


嘘……なんで、グレンさんが?グレンさんが海鈴様と言うことはグレンさんは神様なの?人間じゃなくて?


なおさら混乱する事実にグレンさんは苦笑いを浮かべる



「あぁ、それを知っていると言うことは…やっぱり、凜は…神の花嫁になったんだね。そして、今ここにいる」


「………あ」


「相手は、紫音だろう?」

「…!?」


な、なんで知っているの!?


私の反応で確信したのか、グレンさんは視線を落とし無理矢理笑顔をつくる


「やっぱり…そうだと思っていたよ」


「…っ」


「あの日、凜と別れた翌日にキミの家に行ったら…部屋中、アイツの気配が残ってたから」


「………」

「偽装の花嫁なんか演じて…お前、馬鹿だ」


「………あ」


な、なんでそれを知ってるの!?


私とツヴァイさん、そして紫音さんしか知らない秘密を…どうしてっ



< 447 / 616 >

この作品をシェア

pagetop