誘拐犯は…神様だったのです!





「あぁ…知っている」


「……えっ」


知っているって…紫音さん、私と仲がいいと思ってるの?


い、いや、嬉しいけど…初めて聞く言葉に頬を赤くするとグレンさんは僅かに目を細める


「それは、ごちそうさま」


「…………」


「あ、それとさ…紫音?知っているなんて、ポーカーフェイスで言っているけど鏡でも見てみたらどうだ?あからさまに殺意向けすぎ」


「……へ?」



グレンさんの言葉に紫音さんを見上げようとするが…


「…う」


彼に頭を触られているせいで、見ることが出来ない


「し…紫音さんっ」



な、なにをするの?頭にある手を触り離そうとするがピクリとしなく


それでも、必死になっているとグレンさんは息をはく



「顔が恐い。紫音」


「…………」


「分かったよ。邪魔者はひとまず消えるから」


「………え?」



グレンさん…?


行っちゃうの?せっかく会えたのに?


もっと話したいことや聞きたいことあるのに…



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