誘拐犯は…神様だったのです!



あ…あの人…


見た覚えのある人物、ううん…と、言うより


彼は、私が時々夢に見る人物。だれなの?あなた?この声は…


『…あなた?』



そう呟き、彼の背中を追おうと走り出すと



『凜…だめよ』

『え…?』


『そこに行ったら、貴女は苦しむことになる』


『………』


『そんな悲しむ姿を私は見たくない』


『………っ』


そんな声が耳を掠めた瞬間――…


全てが、真っ暗になって私はそのまま暗闇の世界に消えていった













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