誘拐犯は…神様だったのです!




「凜…目を閉じて、少し口を開けて。焦らされるのは限界」



「……~っ」

な、そ、それって…


「紫音さん…だめっ」


「だめ?私のこと、前に好きだって言った」


「…そ…それは…好きかもって話しで…っ」


ハッキリと好きとは言ってない。私にだって、分からないんだもん


「かも、じゃない…私のこと好きだと…君自身の私をみる目が言ってる」


「……う」


「ドキドキしてるのは、好きだからじゃないのか?」


あ……そ、それは……

否定することも出来なく、つい黙り込むと



「私は、凜が好きだ」

「………え?」


す、好き?いきなりのセリフに瞳をパチパチさせながら紫音さんを見るとニヤリと笑う


「あの日、凜が私の手当てをした時から…いや、もしかしたらそれより前から、キミのことを思っていた」


「…っ」



そんなセリフ…ず、狡い!


そんな言葉を、そんな愛しそうに言われてしまったら…私だって


紫音さんのことを……


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