誘拐犯は…神様だったのです!






「……き」


「…え?」


「私も…っ」

「………」


「す…き…で、す」


う…っ!


生まれてから初めて言う言葉にカァっと羞恥が私を襲い、慌てて顔を反らそうとした時――…



「……んっ」



紫音さんに頬をつつまれ、ギシッとベッドが軋む音を立てるとそのまま彼に唇を奪われた



「ふ…んっ」


触れるだけじゃない、前に一度だけされた大人の情熱的なキス


だ、ダメだ…このキスは頭が真っ白になって何も考えられない


生暖かい感触と熱いお互いの熱、そして頬を包む肌の感触にギュウと紫音さんの手を握ると頬にあった手が後頭部に回り


更に深くなる―……



「……う…ん…っ」



ど、どうしよう…な、なんか変な気分になってくる…


息をする余裕なんかなく、苦しいのに離れたくない


私ってば、どうしちゃったんだろう…



「ん…はぁっ…」


意識がボォーとしてくるなか、必死に彼の唇を受け入れていると


少し名残惜しそうに唇を離され、そのまま私の服に手がかかる


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